サーフェスに潜むターゲットをどのように誘い出すか
大海原でのアプローチにはいくつかの手段がある。寄せる、見せる、騙す、これらの手段にはターゲットの捕食習性を的確に見極め、攻撃的な手法を取らないと見向きもしてくれないのだ。
大きなイワシ団子にサメ付きナブラ。マグロを追う最高の条件に遭遇する。大型のプラグでのアプローチは着水音が邪魔をし興味を示してくれない。アゲインストでのキャスティング技術を要する状況も多々ある。こんな時、シルエットが小さく、逆風でも飛距離を伸ばせ「魚に気付かせる沈下速度」を持ったオフショアスプーン「Ocean Spoon Ketiga(オーシャンスプーン クティガ)」が最大に効果を発する。
ベイト(イワシ)がヨレヨレと群れから離れる動きがスプーンの漂う様な鈍いフォールと相似し的確にバイトへと持ち込める。船の往き足からの逆風もシルエットが小さい事で抵抗が少なく、重く大きなプラグでのアプローチよりもスムーズな攻撃が可能だ。
もちろんシルエットをベイト(イワシ)に合わせた攻撃も必要だ。ナブラの中に「Agility Bait Fall(アジリティベイト フォール)」をぶち込み、カウントダウン。カーブフォールで前方沈下を操作し、引ったくる様なバイトが10カウントで起きなければ、キャストの打ち直し。5カウントなのか、15カウントなのか。これを探りながらのアプローチが興奮する。向こう合わせのバイトになるため、ドラグは少し緩めに設定しておこう。そして一気にくるバイトを感じたら、ロッドを立て過ぎずにファーストランをやり過ごし、そしてしっかりとフッキングを入れて的確なドラグに戻す。再度マグロは走り出し、そこからはアングラーの腕の見せ所。
中層で逃げ惑うパニック状況に陥ったベイトは層を変えようとはしない。船縁までしっかりとトレースゾーンをキープ出来る「Agility Bait Vibe(アジリティーベイト バイブ)」ならテッパンルアーの醍醐味である55g,70gを利として飛距離を稼ぐ事が出来、カウントダウンで思い通りの層をトレースすることが出来るのだ。
表層を逃げ惑う様なベイトの動きを見た事があるだろうか。食い上げられている状況は下から持ち上げられる様に表層に追い込まれており、ベイトは水面以上に逃げる事が出来ない。空からは、鳥から常に狙われている状態は、表層をダートしながらベイトは逃げるしか無いのだ。その動きを模すことが出来るのが「Agility Bait Derter(アジリティベイト ダーター)」となり、シイラ、カツオ、マグロ、ブリなど魚種を選ばずに狙う事が出来る。